死ぬまでにしたい100のこと

52歳が、これからの生き方を模索する物語

日本酒の用語

日本酒のオーダーを巡る、お客と店員のすれ違いについての記事がありました。
http://news.livedoor.com/article/detail/15498612/

この例にあらず、日本酒に関わる言葉には、わかりづらいことが多々あります。
記事にある、「冷や」という言葉が「常温」を指すなんて、関係者か日本酒好きでなければわからないですよねー。


初秋の頃出回る「冷や(ひや)おろし」。私は当初「涼しくなる頃に卸される」お酒だと思っていました。

実際は、「冬に作ったお酒を一度殺菌し春夏に貯蔵して、出荷前の殺菌を省略したお酒」。(通常日本酒は出荷されるまでに2回、「火入れ」と呼ばれる殺菌を行ないます)。

 

ちなみに「冬に作ったお酒をそのまま春夏に貯蔵して、出荷前に殺菌を実施したお酒」のことは「生貯蔵酒」となり、全く殺菌をしないものは「生酒」となります。私の感覚では、1回でも殺菌を行なったものを「生」と呼ぶことに違和感アリアリです。ビールは製造段階で加熱処理をおこなっていない物を「生ビール」と言いますよね。

製造者が仲間内で昔からの用語を使うのは「業界用語」であり、伝統の継承とも言えるので全然OKです。但し現代の消費者にそのまま押しつけるのは、多少傲慢な態度と感じます。また、間に立つ提供者がわかりやすく翻訳をしたりする努力も必要かと。そういった心がけが、日本酒離れを止める良薬になるかと思います。

 

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