死ぬまでにしたい100のこと

52歳が、これからの生き方を模索する物語

中国の日本酒ブームは本物?

 
このブログでもたびたび、日本酒の輸出の話題を取り上げております。先日朝日新聞中国支局の記者の記事を見つけました。

 

記事の要素としては

  1. 関税などの関係で日本の200%くらいの値段になるが、よく売れている
  2. 輸出量が10年前の2008年に対して量で8.6倍、金額で12.9倍の規模
  3. 中国伝統の「白酒」はアルコール度数が高く、若者が日本酒に流れる
  4. 中国人1400人が審査員となったコンテストが北京で開かれた。
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率直に言うと、記事を読んだ限りブーム感が伝わりませんでした。

  1. 「よく売れている」の例が北京の日本料理レストラン1店舗の感覚
  2. 中国の2008年以降の経済成長率と比較すると、それほどの驚きでもない
  3. これも若者のインタビューがあるのみ。
  4. 中国の人口は13.86億人。日本の10倍以上。1400人という「数」は多いが日本でいうと100人前後くらいのイメージ。と考えると、そんなに大したことはない。

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タピオカみたいに(笑)、あちこちに店ができて行列ができていつの間にか行列がなくなる(よね、きっと)のが「ブーム」。記事の内容では「日本酒の飲酒が浸透し始めている」くらいのタイトルが適切で、「ブームは本物」と断定できるだけの内容とは思えません。書籍同様、筆者ではなく編集者がタイトルをつけているのかもしれません。Webにありがちな「釣りタイトル」にまんまと食いついてしまいました。。(笑)

 

日本酒の海外展開については

  • 商品の繊細さ(保存が悪いと味が落ちる)
  • 輸送や税金で高くなるコスト
  • 食習慣(育った食文化の影響が大きい)

などの理由から大衆に普及させるのはなかなか難しく、新しいものにお金を出せる

 海外のお金持ちをターゲットにした高級路線で行くのが

Bestと考えていて、政府機関をdisったことがあります。

 

 

日本酒自体過去、「地酒」「吟醸酒」の「ブーム」があったものの、消費量は着実に減っています。人口が増える海外に活路を見いだすのは必然の流れではありますが、作り方同様、地道に丹念に地に足をつけながらマーケティングをしていくのが最適ではないでしょうか。



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