死ぬまでにしたい100のこと

52歳が、これからの生き方を模索する物語

日本酒を未来の基幹産業にする

 

日本酒をベースとした壮大なプランを思考する経営者のインタビューを発見しました。50兆円のポテンシャル、凄いな。

 

彼が高い可能性を見る根拠は以下の通りです。

「日本の製造業は土地代と人件費が高く、日本酒に限らず商品の原価が高くなりがち。しかし、ブランドによる付加価値が存在するワインのビジネスは、原価が高くても成立する。そのとき、日本酒も本来はそうあるべきなんじゃないかと思ったんです。日本において、テロワールなどの付加価値をもつ日本酒はあまり根付いていない。しかし、原価にコストをかけてもしっかりと利益が出ることで、農業への新規参入にもつながり、経済が回る。そこにポテンシャルがあると感じました」

 

特にワインの例は共感できるところです。私も以前の記事で海外に日本酒を広める試みを酷評し、お金持ちをターゲットとした高級路線しか成功の道は無い、と言い切っております。


 日本には、特に製造業で「良い物を安く提供するのが美徳」という商慣習がありますね。下町の食堂が何十年も価格を上げないで頑張っている、みたいな。これって正しいのかな、っていつも思ってしまいます。原価+利益=価格(売上)ですから、安く提供する=利益を削るということになり、生産者が一向に豊かになれない。消費者には一瞬うれしいことのように思えますが、そのデフレ的なマインドが経済を成長させず、国力が衰退していく。

 

日本酒の製造工程を見ると、手作業がかなり多いことに気がつきます。その人件費に対し、提供される価格は釣り合いが取れているのでしょうか?今回取り上げた経営者の発想って、経済の原則では至極当たり前のことなのですが、日本酒の健全な発展につながる重要な考え方だと思うのです。

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