あずきバーと日本酒を合わせる
あのあずきバーの井村屋が、酒造免許を譲り受け、日本酒への進出を果たすようです。
「酒造で得られる発酵技術を菓子・食品製造に生かす」のが目的のこと。免許の譲渡元はホームページも無い、本当に小さな酒蔵のようです。
井村屋を調べてみたら、あら意外、東証一部上場企業なのですね。アイスクリームと肉まん・あんまんの他にもいろいろな分野に進出しています。あら意外、昭和世代には懐かしい、「アンナ・ミラーズ」のオーナーでもあるのですね。制服がカワイイ!と女子のバイト先で人気があった事を思い出します。
今回の試み、酒粕を原料にしたりするのかな。あずきバーという強力な定番がありながら、進化を止めない井村屋のことだから、もっといろいろな展開が望めそうです。
魚金帝国の底力を乃木坂で感じる
新橋ワーカーで知らない人はいない「魚金」。東京各地に勢力を広げる姿をまざまざと見せつけられました。
東京ミッドタウン六本木そばの乃木坂店を週末に家族で訪問。高級感が漂う入口。
とはいえ料理はいつもの魚金スタイル。まずは岩海苔豆腐を注文。3人なのでレギュラーサイズ。海苔の海に浮かぶ豆腐は一丁の大きさにて、ボリューム感が伝わると思います。
そして週末の魚金の言えば、刺し盛り。平日の半額で提供されます。これで2000円。
12種類の盛り合わせは結構壮観な姿ですね。身も適度に引き締まり許される範囲です。
焼きはホッケを注文。身が厚く脂の乗っており食べ応え充分。
魚ばかり続いたので、肉の揚げ物ということでメンチカツ。普通サイズの3個分くらいの大きさでしょうか。食べ応えと肉汁は程よいものの、ソースがちょっと濃すぎたのが中年の舌には厳しかったかな。
アプリも始めている魚金。いつの間にか都内で50店舗も営業中となっています。魚系のチェーン店と言えば「磯丸水産」を思い出しますが、質が上等、少し値段が上のポジショニングで「魚金帝国」を作り上げていきそうな勢いです。
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2分でお酒の紹介:鳩正宗 特別純米酒 白麹仕込み
dancyuで読んで以来ずっと探していた、白麹で醸された日本酒が手に入りました。
クエン酸が多く出るとのことで、白ワインのような爽やかさを期待します。
【タイプ】
精米歩合は55%。アルコールは14℃で少し低め。口あたりや味の感じから「醇酒」よりの「爽酒」に位置づけられるかと思います。華吹雪という青森産の米が100%使われています
【飲用温度】
11.3℃。
【色調】
少し黄色味がかった色。
【香り】
弱いです。微妙に日本酒だな、とわかる程度。
【口あたり】
滑らかで少し濃密な口あたり。呑み込んだ後に舌にピリピリとした酸を感じます。
【味】
米由来の甘みが強めに出たものの、期待していたクエン酸の酸味はありません。
【のどごし】
何の引っかかりもなくスムーズに喉を通り過ぎます。
【残り香、余韻】
甘みの名残が多少舌に残ります。残り香が微妙にあるかな。
【コメント】
日本酒は普通黄麹が使われるところ、焼酎を作る時に使う白麹で醸されているので、ドライ・爽快・白ワインのような酸味を想像していましたが、あらら、米の濃密さを感じる、純米酒らしいお酒だったのが意外や意外。暑かったこともあり、かなり冷やして呑んだことも影響しているのかもしれません。上品で涼しげなラベルは夏でもぴったり。冷しゃぶサラダやビシソワーズなどの冷製の料理に合わせたい一品です。
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【悲報】「日本酒の本質」 閉店(笑)
8月1日(木)、LINEに入った連絡は以下の通りです。
場所が継続して借りられなくなった
ので事業継続ができなくなったとのこと。
あれ、7月27日(土)には8月2日の予約を募っていたぞ。。。。
28日から31日の間にトラブルでもあったのか(笑)。
「1つの社会実験」なんて壮大な事を述べていますが、人件費=ボランティアが対応、店舗=一時借り、商品=日本酒と漬物なんて、大学の学園祭の模擬店と一緒だな、胡散臭いなーと心の片隅で思っておりましたが、場所が無くなったって終わりなんて、まさに模擬店だ(笑)
運営企業のニュースリリースをあたりましたが、最新情報は以下の通り。
閉店の話題はUPされておらず。
どういう事情があったのか、開示の情報では知る由もありません。志に共感し予約を入れていた人にはどのような説明があったのか気になる所です。ブログで取り上げるくらい面白い企画だと思っていたものの、掲げていた内容に比べてクローズの仕方があまりにもいい加減。主催する新進気鋭のベンチャー経営者、「日本酒の本質」より「商売の本質」をまずは追求してはいかがでしょうか。
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「日本酒の本質」 第2回結果速報
営業の結果速報。
黒字達成。
営業利益率55.1%。
相変わらず飲食業では異例の高利益ですね。
このお店で提供される商品は日本酒と、お茶漬けバイキングのセットのみ。
今回は回転率の向上、客単価の増加がうまく行ったようです。
もともと、店員はボランティアで人件費はタダ、月2回ほどの営業日数なので賃料が安い、提供するのが日本酒と漬物のみで原価が安い、と飲食業の三大原価が抑えられるので利益が高くなる構造です。
反省の弁も載せてみます。前回とほぼ同じ内容ですね。
直接お店に行っていないので偉そうなことは言えませんが、仕組みとしてはスターバックスとか、おぢさんが集まる街のスナックと同じかと思います。提供される商品を味わうというよりは、「場」の雰囲気や、スタッフとのコミュニケーションを楽しむことに対価を払うみたいな。新しいビジネスが生まれる匂いがします。
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2分でお酒の紹介:宝剣 純米酒 レトロラベル
市販されている日本酒で行なわれるコンペティション、純米酒部門で1位を取ったお酒の紹介です。
【タイプ】
精米歩合は60%。アルコールが16度と少し高め。純米酒なので「醇酒」に位置づけられるかと思います。
【飲用温度】
23.3℃。梅雨も明け、冷蔵庫から出して油断するとすぐこんな温度になってしまいますね。
【色調】
ほぼ無色透明です。
【香り】
これだけ温まっていても、わずかに甘い香りしか感じられません。
【口あたり】
口に含むと滑らかな感触、その後舌上の限られた所にクッキリした酸を感じます。
【味】
米をよく噛んだ時に感じる甘みですが、クドさはありません。
【のどごし】
何の引っかかりもなくスムーズに喉を通り過ぎます。
【残り香、余韻】
最後に走る酸が口内をスッキリとさせ、名残を綺麗に消し去ります。
【コメント】
バイアスがあったのでいろいろ妄想しながら口に運びましたが、思ったほどの濃厚さはありませんでした。面白いと思ったのは、酒を呑み込んだ後に走る酸が、口内を拡がらず舌上の特定部分を攻めるような感覚があったこと。そのせいもあってか結構ドライな一品と感じました。個性が強いわけではないもののバランスがよいので、気がづくとついついたくさん呑んでいた、というタイプのお酒だと思います。よって和食はもちろん、ベトナムやクリームを使わないイタリア料理などにも相性がいいと思います。
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【番外編】神田 いわし料理 かぶき
神田駅南口から徒歩4,5分。呑み屋の密度が薄いところにそのお店はあります。今年の3月にできたばかりということで、内装はまだ新しめ。椅子が4つ、それ以外は立ち飲みスタイルです。
ここは、せんべろセットがなかなかの優れモノ。Aセット:中の追加が2杯=都合3杯焼酎が呑めるという強烈なスペックをチョイスしました。
まず提供されるホッピー。小振りのジョッキに中が半分くらい入っています。小鉢には薄く切ったマグロに玉ねぎのスライスが乗っかります。
いわし料理のチョイスは連れが天ぷら(奥)。私が「いわしねぎ」を選択。フリットされたいわしの上に大量の刻みねぎ。ごま油がかかり塩味が効いてホッピーが進む、進みます。
いわしを普段滅多に口にしないため、せっかくなので刺身となめろうも追加で頼んでみました。刺身は生姜醤油に薄っすら脂浮かび、なめろうは味噌がいわしの脂と粘度にマッチして、最高の組み合わせ!2回目の中、追加!
本店は神田に何点か店を持つ、海鮮料理が有名なところらしいです。食のメニューはいわしがほとんどのこのお店、料理の腕はなかなかのものです。
ホッピーの中3杯でいい気持ちになり、お店を後にしました。
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クールジャパン機構を再びdisる?(笑)
先日役人のやることはロクな事がない例として取り上げた、クールジャパン機構ネタです。
今度はアメリカの通販、『Winc」に出資です。
8万人が利用するワインのサブスクリプションサービス。100種類ほどのワインのリストの中に日本酒のスパークリングが入るとのこと。『返金保証』『いつでも休止・解約OK』とハードルの低い仕組みです。
このWinc、サイトの会員にアフィリエイターを募集しているのが面白いです。同じサイトの会員から勧められた商品って、俄然興味が湧きますよね。対象もスパークリングなので、ワイン好きの舌とも相性が良さそう。
日本酒の広め方として、注目できるチャネルだと思います。
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新橋立ちそば探索記 モチモチの麺が行ける かめや
日本酒を未来の基幹産業にする
日本酒をベースとした壮大なプランを思考する経営者のインタビューを発見しました。50兆円のポテンシャル、凄いな。
彼が高い可能性を見る根拠は以下の通りです。
「日本の製造業は土地代と人件費が高く、日本酒に限らず商品の原価が高くなりがち。しかし、ブランドによる付加価値が存在するワインのビジネスは、原価が高くても成立する。そのとき、日本酒も本来はそうあるべきなんじゃないかと思ったんです。日本において、テロワールなどの付加価値をもつ日本酒はあまり根付いていない。しかし、原価にコストをかけてもしっかりと利益が出ることで、農業への新規参入にもつながり、経済が回る。そこにポテンシャルがあると感じました」
特にワインの例は共感できるところです。私も以前の記事で海外に日本酒を広める試みを酷評し、お金持ちをターゲットとした高級路線しか成功の道は無い、と言い切っております。
日本には、特に製造業で「良い物を安く提供するのが美徳」という商慣習がありますね。下町の食堂が何十年も価格を上げないで頑張っている、みたいな。これって正しいのかな、っていつも思ってしまいます。原価+利益=価格(売上)ですから、安く提供する=利益を削るということになり、生産者が一向に豊かになれない。消費者には一瞬うれしいことのように思えますが、そのデフレ的なマインドが経済を成長させず、国力が衰退していく。
日本酒の製造工程を見ると、手作業がかなり多いことに気がつきます。その人件費に対し、提供される価格は釣り合いが取れているのでしょうか?今回取り上げた経営者の発想って、経済の原則では至極当たり前のことなのですが、日本酒の健全な発展につながる重要な考え方だと思うのです。
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