死ぬまでにしたい100のこと

52歳が、これからの生き方を模索する物語

形見の米、日本酒に

熊本地震に関する記事に目を引かれました。

 

息子さんは阿蘇大橋を車で通行中、地震で橋が崩壊し谷底に落下。
同時に起きた崖崩れの土砂に埋まり行方不明に。ご両親は息子さんを見つけるために4か月付近を捜索し、土砂に埋まった車を発見されています。
 
阿蘇大橋は一度渡ったことがありますが、谷がとても深くかなり大きな橋でした。
それをいとも簡単に壊す自然のパワー。その中からご子息を探し出したご両親の愛情の深さに、強く心打たれた記憶が残っています。

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捜索に協力してくれた人への恩返しに、息子さんが播いた米からできた日本酒を送ろうというご両親。それに応える酒蔵の心意気。
 
金属製タンクに入った生酒を試飲した母は、「息子が育てた米を立派なお酒にしてもらえた。息子の生きた証し」と涙ながらに話した。
酒蔵は「酒に向かない米なので心配だったが、おいしい酒ができて良かった」と語った。  
 

 

日本酒が取り持つ、様々な人の想いが感じられるお話しとして、ご紹介させていただきました。
 

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2分でお酒の紹介:土佐しらぎく 特吟吟醸

先日ご紹介した高知のお酒から、土佐しらぎくを選んでみました。紺のラベルが渋いですね〜。 

 【タイプ】
 精米歩合は50%。吟醸酒にて醸造アルコール添付、いわゆる「アル添」ですね。シャープな感じから「爽酒」に位置づけられるかと思います。

 

【飲用温度】
 冷蔵庫から1時間出して18.9℃。

 

【色調】
 ほぼ無色透明、ほんの少し黄色見がかっています。

 

【香り】
 焼酎のようなアルコール臭をかすかに感じます。

 

【口あたり】
 口に含んだ時に舌先にまろやかさを感じます。その後舌の奥にツンとした酸が来ます。

 

  【味】
 米の甘味がしっかり感じられます。

 

【のどごし】
 何の引っかかりもなくスムーズに喉を通り過ぎます。

 

【残り香、余韻】
 米の甘味も酸もほとんど残りません。

 

【コメント】

    「アル添」の日本酒を頭から否定する人がいますが、私はそれほど気にしないタイプです。ですがこのお酒は酸とその抜け方がちょっと人工的な感じを受けます。とはいえキリッとしたシャープな味わいは悪くありません。今回合わせたアジの干物では、香ばしさをそのままに、強めの塩分を洗い流してくれました。高知のお酒らしく、和食と相性の良いお酒だと思います。

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【番外編】大衆酒場の名店 宇ち多@京成立石

行列の絶えないその店に、初めて入る時はちょっとした緊張を強いられる。

入口のガラス越しに見える、仏頂面した
スキンヘッドの店員。隣のおやぢと肩触れ合うくらいの狭い店内。

 

やっと順番になり中へ。

食べログで予習した通り、まずは煮込みと梅割りをオーダーする。

スキンヘッドが、一升瓶の細いところを鷲掴みしコップへ直接焼酎を注いだ。そこに別の瓶から、梅エキスを一さじ分。薄ーい薄ーい琥珀色の液体ができあがる。

煮込みはちょっと油と塩分の強い、山利喜@森下のような黒い汁。

コリコリ、フワフワ、ニュルニュル。

歯触りからして、いろんな部位が入っているようだ。

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梅割りの強いアルコールで油と塩分を胃袋に流し込みながら、ナマのシロとテッポウを、お酢でオーダー。

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「ナマ」といっても、ボイルされた串刺しに酢醤油がかかった状態で運ばれてきた。全く獣の臭みがなく、サッパリと頂ける。このナマを食べてしまうと、焼きに余計な細工はいらないだろう。


次は隣に座ったおやぢが勧めてくれたもので見繕う。運ばれてくる麗しいルックス。粒度も大きく、歯ごたえもよい。もちろん旨い。

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箸休めのお新香も歯ごたえがシャキシャキしてとても美味しい。

ここまで全て、1杯1皿200円。

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気が付けば、肩寄せ合う狭い店内にも、心地よさを感じる。
隣の見知らぬおやぢとも会話をはじめていた。店員も、案外愛嬌があるもんだ。

 

3杯めの梅割りを頼むと、強面から「これで最後ね」の一言。
確かに。ストレートの焼酎をこれ以上飲んだら、酩酊して他の客に迷惑がかかる。

 

京成立石という土地からして、昔は肉体労働の血気盛んな男たちが集う場だったの
のかもしれない。強い酒で一日の疲れを癒し、旨いモツで栄養を補給し、メートルが上がらないうちに家に帰す。次の日にも足が運べるよう、会計は手ごろな金額にて。

 

名店とは、真摯に客と向きあって作り上げてきたノウハウの結晶だと気づかされるひと時であった。

 

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高知県の地酒をほぼ無料でGetした

令和になって、初めてのふるさと納税の話題です(笑)。平成最後は飛騨市の地酒をご紹介しました。

 

今回は1万円の寄付で、高知市の地酒をGetです。飛騨市と違いそれなりに有名所のラインナップですね。それぞれのテイスティング結果は別の機会にご報告したいと思います。

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6月からふるさと納税の制度が庶民にとっては改悪へ。寄付金額に対する返礼品の価格に上限が設定され、今までより貰える内容やボリュームがショボくなる可能性があります。なのでできるだけ今月中に寄付を済ませておいたほうが、コストパフォーマンスが良くなりそうです。

 

「さとふる」「ふるさとチョイス」など納税の申し込みができるポータルサイトは色々ある中で、私は楽天を利用しています。

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取り扱いの自治体が飛び抜けて多くはないものの、「お買い物マラソン」の期間では自治体1つが1つのお店とカウントしてくれるので、複数納税すれば付与されるポイントの倍率もその分増加するという素晴らしい仕組みです。

 

税金が安くなる上に返礼品がもらえるだけでもお得なのに、ポイントまで増加となれば、やらない理由が見つかりませんね!!

 

 

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【番外編】晩杯屋のオリジナル いこい@赤羽

せんべろ戦士にとっては聖地の「晩杯屋」。その創業者が大変な影響を受けたというお店を調査しました。GWの中日なのに大盛況です。

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超満員の店内はコの字カウンターと周辺に2人用のテーブル。若い女性の2人組が結構多いのが面白い。ある意味感度の高い女子達ですね。

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格好良く言うとCash on Deliveryのシステム。

このメニューの雰囲気と単品の安さ、晩杯屋に受け継がれています。

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まずはホッピーと肉豆腐を頼みます。ちょっと出汁が薄くて、湯豆腐みたいな感じ。少し残念。

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小腹が減っていたのでアジフライなど。揚げたてにマズイもの無し。180円にしては肉厚でこれはお得。それにしても見た目が汚いなー。

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モツ煮はシロがトロトロになるまで煮込まれています。揚げナス生姜をチョイスして口内を清めることにしました。

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1000円あれば、飲み物2杯とアテ3品で程良く酔える、大人の遊園地。

このお店の遺伝子が晩杯屋に受け継がれているのですね〜。

 

 

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2分でお酒の紹介:国権「てふ」辛口純米

久しぶりに金町の酒逢さんに訪問し、店主お勧めの一品を購入しました。 

 

【タイプ】
 精米歩合はなんと80%=20%しか米を磨いていません。米の旨み豊かで「醇酒」に位置づけられるかと思います。

 

【飲用温度】
 冷蔵庫から1時間出して16.8℃。夏が近づいている感じがしますね。

 

【色調】
 ほぼ無色透明、ほんの少し黄色見がかっています。精米歩合が高い割に澄んだ液体です。

 

【香り】
 穏やかな日本酒の香り。強くはありません。

 

【口あたり】
 口に含んだ時に舌先にまろやかさを感じ、舌の上を酒が流れるに連れ、心地の良い刺激が拡がっていきます。

 

  【味】
 最初は密度の濃い米の甘味からの、酸が舌を走ります。

 

【のどごし】
 何の引っかかりもなくスムーズに喉を通り過ぎます。

 

【残り香、余韻】
 ほのかな米の甘味と酸の名残りが味わえます。

 

【コメント】

    「国権」は比較的しっかりしたお酒のイメージでしたが、これはもう少しlightな感じです。辛口と銘打っておりますが、米の甘味もしっかり有り、余韻も残ります。酸とのバランスも良く、1本1,200円とくればこれはもうDaily-Sakeとしても活用できますね。ご飯と一緒に食べられる料理であればどれでも相性が良さそうで、酸もしっかりしているので多少の脂にも負けないと思います。

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「てふ」は赤の他に、黒と白もあるようなので、ぜひ挑戦したいと思います。

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行ってみたい酒場:千酉足@新宿三丁目

ネットで見かけた記事に惹かれて訪問しました。

ビルのエレベーターが開いた瞬間、凛とした空間が広がります。

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奥に見える冷蔵庫に格納されているコップ酒がこのお店のウリです。数にして200種以上あるとのこと。f:id:sei0508blog:20190504191546j:plain

 

コップ酒というと「月桂冠」などをイメージするのですが、ラベルも明朝体からイラスト入りからまでいやー、バラエティに富んでますね〜。

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スターターにはホッピーと濁りレモンサワーをチョイス。ちょっと珍しいミョウガコールスローを用意してメインのアテに備えます。

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名物のモツ煮串の盛り合わせ。ホルモン、シロ、フワまではわかりましたが、その他の部位がわからず。。。出汁はかなりアッサリめでした。

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ランチ後に訪問したのでこれ以上は箸が進まず、日本酒を嗜むまでには届きませんでした。。。(笑)「コの字カウンターがある酒場は旨い」という自らの信念を裏打ちする良店で家の近くにあったら足繁く通ってしまいそうです。

 

 
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2分でお酒の紹介:蓬莱 純米吟醸

 先日ご紹介した、ふるさと納税でGetした一品です。

 

【タイプ】
 精米歩合は55%、わずかですが甘味が勝っていますので「醇酒」に位置づけられるかと思います。

 

【飲用温度】
 11.2℃

 

【色調】
 ほぼ無色透明です。

 

【香り】
 なんとなく、これ日本酒だな、とわかる程度の弱い香りです。特徴は感じられません。

 

【口あたり】
 口に含んだ時柔らかなまろやかさを感じ、呑み込むに連れ、ゆっくり弱めの酸が口内に拡がります。

 

  【味】
 米をよく噛んだ時に感じる甘味が弱く感じられます。それに遅れて弱めの酸が舌の上に残ります。

 

【のどごし】
 何の引っかかりもなくスムーズに喉を通り過ぎます。

 

【残り香、余韻】
 口当り・味と同様、主張は弱くさらっとした感じです。

 

【コメント】

    香りや味がとても控え目、水に近い印象。「上善如水」を思い出しました。綺麗なお酒、上品なお酒、という表現がいいのかな。なので味付けが淡白な和食やイタリアンが合うと思います。
   

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クリームチーズ鰹節がけ柚子胡椒和え

日本酒ライフを充実させるべくアテも考えようと、手にした本。

 

その一節を参考に一品作ってみました。

材料は、クリームチーズ・柚子胡椒・鰹節・醤油。

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 ・クリームチーズ賽の目に切る。

・小皿に乗せ、鰹節と醤油を振りかける。

・薬味に柚子胡椒を添える。

 

ふるさと納税で手に入れた 蓬莱の純米吟醸と合わせてみました。

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チーズの柔らかな酸味に醤油と鰹節のアミノ酸がよく合います。

味を引き締めるためにワサビも試しましたが、柚子胡椒の方が断然しっくりきます。香辛料がチーズの乳成分をうまく調和させるのでしょう。

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これは我が家の定番アテとして、認定できそうです。

 

 

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イベント報告:第三回高田馬場日本酒めぐり2019

4月27日、高田馬場で実施されたイベントの報告です。先日紹介した日本橋と同じく、地図を片手に日本酒を求めて歩き回ります。

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日本橋では高めの参加料を払う代わりに、各店でふるまわれる日本酒が無料でしたが、今回はお猪口一杯で300円取られます(その分、参加料は1000円)。

 

最初は早稲田通り沿いの「吟の邑」へ。

隠れ家っぽいこぢんまりとしたいい雰囲気のお店でしたが、瓶の写真を撮る猶予を与えてくれず、日本酒の銘柄も忘れてしまいました。アテはぶりカマトロの炙り焼き。脂が本当に美味かった。

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続いての店はさかえ通りにある「繁」。

鳥料理が美味しそうなので訪問したのですが、お目当ての鳥南蛮が売り切れにてお酒だけを注文。銘柄は上喜元のみ、原料米別に提供すると言うマニアックな店の挑戦に応じ、美山錦と出羽燦々をチョイス。同じ純米吟醸なのにスッキリとした味わいの美山錦、米の旨みが前面に出る出羽燦々と思いがけない発見をすることができました。

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最後に訪れたのは博多ラーメンの「ばりちゃん」。

庭のうぐいす、若波の福岡銘柄をお猪口の表面張力ギリギリまで注ぐ店の心意気。

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ボリューミーな鳥南蛮が運ばれて来た時、前の店になくて良かったと変な幸運を感じてしまいました。

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日本橋の時と違いたくさんの種類を呑むというわけにはいきませんが、酒とアテを一品ずつくらい頼んで堂々とお店の雰囲気や味わいを確認する「お試し」ができるのはいいシステムですね。飲食店のプロモーション手段として使えそうです。
 

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